取扱車種

TMAX530ABS

TMAX530ABSの特徴


530ccの排気量を持つ、新CVTエンジン


 水平に配置された並列2気筒に対向するピストンバランサーを組み合わせるユニークなレイアウトを持ち、低回転から力強いトルク、出力を生み出すボア・ストローク68×73mm・排気量530ccのパワフルなエンジン。
 バルブリセスやスキッシュエリアなど軽量アルミ鍛造ピストンと吸気側26mm、排気側22mmの4つのバルブ構成によって最適化されたペントルーフ型燃焼室、新しいカムプロフィール、軽量なアルミ製スリーブを採用しバランサーピストンに孔を設けてポンピングロスを大幅に低減した往復ピストンバランサー、エンジントルクの立ち上がりと変速特性相互のマッチングを図るために1次と2次シーブの材質と表面処理、ベルトの特性と材質、ベルトの負荷を低減するベルト室冷却システム、変速レシオなどを最適化したCVTシステム、容量アップを図った湿式クラッチなどによって、効果的に絞り出されたパワーと幅の広がったトルクをレンジを駆動力に活かし、ゼロ発進加速と実用走行域(40〜90Km/h域での定速走行)からの追い越しで、飛躍的な加速特性を獲得している。
 ほかにもスロットルボア径を34mmに拡大、エキゾーストパイプ長の延長、サイレンサーの仕様変更、ヤマハ初の樹脂製軽量インテークマニホールド、クランクケース内部壁面に孔を設けるなど圧縮による馬力ロスを低減し、吸気から排気まで全行程において最適化と軽量化を追求、F.I.セッティングとも相まって優れたドライバビリティとまろやかな走行性を引き出している。



熟成と革新を織り交ぜた車体廻り


 スポーティな走行性で定評あるアライメントは、キャスター、トレール等ハンドリング特性のベースとなるディメンションと、前後サスペンションのストローク等をこれまでと同スペックとして持ち味を継承。
 フレームはアルミCFダイキャスト製法のアルミ材とアルミ押し出し材を組み合わせて、530ccCVTの特徴を効果的に引き出すために剛性バランスを最適化、エンジン懸架部とラジエターを懸架するスチール製クロスメンバーの肉厚と締め付け剛性を見直している。
 またスイングアームは左右別体アルミダイキャスト製を採用し、アームエンド部のチェーンテンショナーをスーパースポーツと同構造として剛性バランスを最適化、シャフトを支えるカラーにもアルミを採用してスポーツ感溢れるハンドリングと躍動的な外観を実現。
 軽量化により前輪への荷重分布を約1%アップしたことにより、幅広い走行環境に対して狙ったラインをトレースしやすい走行性能と、軽さと落ち着きをバランスさせたハンドリングを獲得している。  2次駆動はスロットル操作に対しリニアに駆動力を引き出すことができるたわみ量(遊び)の殆どないベルトドライブ駆動を市販コミューターとして初装備、ダイレクト感を引き出してより高いマン・マシン一体の走行フィーリングに貢献している。
 なおベルト素材に張力・弾性特性・対衝撃性、耐蝕性に優れた軽量アラミド系繊維を用いて、スイングアームとともにバネ下重量低減とマス集中化にも貢献している。
 ブレーキシステムは優れた制動力と制動時の優れた操作フィーリングを追求し、フロントにモノブロック4ポットキャリパー+ダブルディスク、リヤには大径282mmディスクローターに整備性の良いピンスライド式油圧シングルポットキャリパーを採用。
 またリヤブレーキロックとして、制動用リヤブレーキとは別系統でメカニカルな印象をもつデザインの機械式1ポットキャリパーを設定している。



機能とアイデンティティの融合 TMAXデザイン


 TMAXの象徴となっている前後に走るブーメラン形のサイドカウル形状。TMAX530ではブーメランの後方ラインをなぞるベルトドライブケース形状としたり、フロントカウルへのくびれ形状織り込み、車体全体のコンパクト感や凝縮感を強調するリヤ廻りなど、ブーメランイメージを一層主張させる造形を推し進めている。
 印象的なフロントセクションは設計自由度の高いプロジェクターライトによってレンズ内部上下にサブリフレクターを配され、ムラが少なく高い照射効率を実現したメカニカル感溢れる精悍な切れ長の2眼ヘッドライト、フロント造形に合わせて左右のレンズがフロントタイヤを掴む鷹の爪をイメージしたカウルサイドのフラッシャー、取り付けボルト位置の変更により好みに応じて50mm幅で2種から高さ選択可能な新設計スクリーンに、優れたエアロダイナミクス技術によって外殻形状とスラント角を最適設計し、フェアリングとの間のダクト部に整流板を設けるなど、ミニマムなスクリーンでありながら走行中の風の巻き込みを少なくし風切り音を抑えつつ、高いCdA(空気抵抗係数)値を確保、快適な居住空間を作り出している。
 またカウルの内側に配される、奥行き感と立体感溢れる左右対称の多角形メーターパネルは、左右にスピードメーターとレブカウンター、中央にはオドメーター、フューエルゲージ、水温計、燃費計などを表示する液晶のマルチファンクションメーターがレイアウトされ、高い視認性と操作性を生み出している。
 バックミラーは、ミラー面/裏面形状、ステー形状などトータルに開発、乱気流の影響を低減し共鳴も最小限に抑えつつ、視認性、質感、スポーティ感を調和させた新形状としている。このほかLEDのテールライト、アルミ鍛造のサイドスタンド、新デザインの5本スポークホイールなど、TMAXのアイデンティティを継承しながら全てに於いて一段高みに昇るデザインとして昇華させている。